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鈴鹿で5年目の開催を迎えたF1日本GP。ホンダエンジンの活躍、日本人F1ドライバー中嶋悟の誕生、フジテレビでのF1中継、そして折しものバブル景気による日本企業の参入などに支えられ、日本は空前のF1ブームに沸いていた。
3度目のチャンピオンに王手をかけたマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナ、なんとか王座に望みをつなぎたい好敵手ウィリアムズ・ルノーのナイジェル・マンセルの対決が注目の一戦。しかし、レースはポールポジションを獲得したマクラーレン・ホンダのゲルハルト・ベルガーが先行。その後方でセナとマンセルが丁々発止の接近戦を展開する。マンセルはセナを抜こうと襲いかかり、手に汗握る戦いを演じる。また、この年での引退を発表した日本人初のレギュラーF1ドライバー中嶋悟が日本GPラストラン、その後F1史に残る偉大なチャンピオンとなるミハエル・シューマッハーの日本GP初登場と話題満載の一戦。そしてレースも予想外のフィニッシュを迎えたのだった。